イーダの日記

毎日イラスト付きエッセイを投稿できるよう頑張ります★

『あしたのジョー』の下町のおばちゃん

昨日の投稿は、文章は『地獄先生ぬ〜べ〜』で、イラストは『あしたのジョー』でした。

どちらも主人公の名前が題名でした。

 

ジョーの漫画は、長男が学生で家にまだいる時読んでもらって、(読ませた)

 

ジョーがボクシングだけでは生活できないころ、同じ丹下ジムの西と一緒に、

下町の林食料品店で働かせてもらうあたりの話しです。

 

ジョーは西と違って、ボクシングの事しか頭に無いので仕事に身が入らず、

そんな彼らしい描写の中に、長男が面白がった場面があります。

 

お店が夕飯どきで賑わい忙しくなって、奥さん達が口々に、たまごちょうだい、こっちはラーメン二ふくろ、いそいでね、うちじゃなべがにたっているんだから(すごい)

 

そんな忙しいのにジョーはのんびり商品を拭いてて、 

お客に「ちょっとにいちゃんこのタクアン二つにきってよ!」と声をかけられ、すると樽からヌウっと丸ごと一本のおおきなタクアンを目の前に差し出して、ひんしゅくをかいます。

 

西が庇って代わってくれて、その客と会話を。

「おくさんとこもお子さんがぎょうさんよってに いつもたいへんでんなあ」

「ほーんとにやんなっちゃうわ うちの子みんなすききらいが はげしくってねえ

三度三度のお献立 考えるだけで頭がいたくなっちゃうの」

 

するとジョー「けっ なーにがすききらいがはげしいだよ わらわせやがら いつも買うのはタクアンときまってるじゃねえか」

「だいいちお献立ときたぜ お献立と」

「お献立ってえ意味知ってていってるのかね」と、立て続けに言い、

客たちは怒り顔!! 

 

今見ると辛辣ですごいセリフです、ジョーらしいとはいえ。

でも当時の東京の下町の雰囲気が分かるし、ボクシングの場面以外でのこういう描写も、ちばてつや先生ならでは、の味だと思います。

 

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