会社を出て、バス停を横目で見ながら駅を通り家まで歩いて帰ります。朝は駅からバスです。
1日立ちっぱなしの仕事で足が痛いので、大抵バス停から少し離れた場所にあるベンチで、10分ほど座ってから、歩き出します。
今日もスマホを見ながら休んでいると、「何してるの!」いきなり近くで声がして、びっくりして知り合いかと顔をあげると、、、。
全然知らない年配の女性でした。ベンチの隣りに座って、私に話しかけてきます。
見ると左手首に厚いギプスを巻いていて、「左手を骨折したから、右手でパチンコしてきたのよ〜」って。少し向こうにパチンコ屋があります、、、。
「バスに乗り遅れちゃって。あなたは?」と聞かれて「私は歩きです」と答えて、そろそろ行こうと荷物を持ったら、「じゃあ行こうか」と言うのです。
えっ、一緒に歩くの?!話を聞きながら? 、、、そう思って、「私は早く歩きますよ〜」と言ってみたら、「そうね、若いものね」と、座り直したその人。
「では、手をお大事に」と言って立ちました。
歩き出して、しばらく行くとまたベンチがあるので、何となくまた座りました。
するとさっきの人が「追い抜いたわよー」とニコニコ歩いて来ました。見た感じよりも意外と早くて、笑っちゃいました。
一緒に歩いてあげたら良かったかな、と少しだけ、思いました。